歯周病と早産・低体重児出産
最近、妊婦が歯周病だと早産・低体重児出産になりやすいという報告があります。
妊娠中にはお口の清掃に特に気をつけなければなりません。
歯周病が早産を誘発するメカニズムは・・・


口の中に歯周病菌が増えると、免疫のバランスが崩れる
            

免疫を担当する細胞から血中に「サイトカイン」という情報伝達物質が出される。
           

このサイトカインが過剰に出ると炎症が起き、歯肉や歯骨などの組織を破壊する酵素が出やすくなり、歯周病が進む。
           

ところが妊婦の体内では、血中サイトカイン濃度は出産のゴーサインとみなされる
サイトカイン濃度が高まると、妊婦の子宮筋を収縮させる“スイッチ”が入ると考えられている。

妊婦が歯周病の場合、正常な妊娠期間以前(妊娠37週未満)に血中のサイトカイン濃度が高まってしまうため、子宮筋を収縮させるスイッチが間違って入ってしまい、十分に成長していない状態で赤ちゃんを産む早産につながってしまう。

北海道医療大学歯学部の古市教授の調べによると、正常妊娠の人に比べて、早産したり、低体重児を産んだ妊婦の歯周病菌の数は正常の妊婦の約4.5倍、血中のサイトカイン量は約14倍多かったそうです。

参考文献:日経ヘルス
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