カービングスキーについて
 数年前からカービングスキーという新しいコンセプトのスキーが登場してきました。

 サイドカーブ(板の中央部のくびれ)が従来のスキーに比べてかなりきつくなっているスキーです。いってみればひょうたん型をしています。

 カービングスキーのカーブとは「CARVE」・・・彫る、刻むという意味です。実は私は恥ずかしながらカービングスキーのカーブは曲線、曲がりのカーブ「CURVE」だとずっと思っていました。

 まあそんなことはどうでもいいんですが、このカービングスキーに一昨年初めて乗ってみて、ああこれは文字通り雪面を刻み込む感覚だなと実感しました。サイズが短くて済むので、非常に回しやすいし、雪面をよく捉えます。そして短いサイズからは考えられないほど安定しています。これはいいです。本当にいいです。もっと早く買えばよかったとつくづく思いました。

 それより前にスキー部のOB会があり、現役の後輩に「先輩、もう長いスキーを履いている時代ではないですよ。大回転でも180cm、遊びで使うなら自分の身長くらいの長さがあれば十分ですよ。」「本当?そんなに短くて不安定じゃないの?」「全然OKですよ。」後輩のこの言葉を信じたのが大正解でした。とにかく、外側スキーに乗れば面白いように回ります。コツは雪面を「押せる」ポジションを確認することです。このコツがつかめれば勝利です。

 それでは、カービングスキーの選び方です。長さは普通に使うなら「自分の身長」の長さ、女性なら「身長−5〜10cm」でいいと思います。そんなに短くて大丈夫なの?と不安かもしれませんが大丈夫です。同じサイズでカービングスキーと従来のスキーを比較するとカービングスキーは従来のスキーより滑走面が15%も広いので、短くしても従来のスキーと同様の安定性が得られます。サイズが短くできるということは今までよりスキーの操作性を向上できるということです。(下図参照)

 直進性に問題があるという人もいるようですが、私の場合は全く気になりませんでした。とにかく一度履いてみてください。きっとスキーの面白さを再認識されることと思います。コツはなんといっても外側スキー(谷足スキー)に乗ることです。
左が従来のスキー、右がカービングスキー(ロシニョール ホームページからの引用図)
滑走面の面積は同じままでサイズが短くできる。
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