要介護者の口腔ケアーはどうすればいいの?
●歯磨き粉は使わない
 口の中を清掃する方法は色々ありますが、やはり基本は歯ブラシを用いた清掃です。ただ歯磨き粉を使用すると、口の中が泡ですぐいっぱいになり、身体の不自由な方にとっては長時間のブラッシングは困難なものになってしまいますので、歯ブラシと水だけで磨くようにします。義歯も食後は必ずはずして良く洗うようにします。口の中をきれいにしてから義歯を戻します。
●老人は歯の根の部分に虫歯ができやすい
 老人になると歯周病等によって歯肉が痩せてきます。歯肉が痩せると歯の根っこの部分がだんだん露出してきます。根っこの部分は歯の質が柔らかく、虫歯になりやすいところです。また、義歯のばねがひっかかっている歯は露出した根の部分が不潔になりやすく、特に虫歯が進みやすいといえます。
 よって、高齢者の方の歯磨きは、歯の生え際(歯肉との境目)をとくに念入りに磨く必要があります。また歯と歯の間も虫歯になりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)も有効です。 
デンタルフロス(ウルトラフロス Oral-B社)
スポンジ状になっておりかなり狭い歯間部にも入ります
非常に清掃性に優れています
歯間ブラシ
広がった歯間部に有効です
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