入れ歯がゆるくなったら
義歯(入れ歯)を長年使っていると少しづつゆるくなってくる場合があります。
たいていはあごの骨が減ってくるために起こります。

ゆるくなった義歯というのは落ちてきてよく咬めないし、歯ぐきがこすれて痛くなったり、傷になったり(褥瘡性潰瘍)する場合もありますから放っておくのはよくありません。
また、あごの骨の減りは不適切な義歯(とくに咬み合わせが合っていない義歯)を使うことによっても助長されるという悪循環に陥ります。


そこで義歯がゆるくなった場合の対処法です。
代表的な方法としてはふたつあります。

■ひとつは、新しく義歯を作り直すこと。
■もうひとつはリベースといって、義歯の内面に義歯と同じ材料を裏打ちしてすき間を埋める方法があります。
これはわりと簡便な方法で、たいていは一日で完了します。
新しく作るとなると何回か来院してもらわなければならないわけですが、このリベースだとその日のうちに完了するのが大きな魅力です。(ちなみに当院でのリベースの所用時間は1〜1.5時間)

リベースによって義歯は息を吹き返すといっても過言ではないかもしれません。

昔のリベースの材料は一年くらいするとボソボソ劣化してくるという欠点がありました。しかし現在では技術が進歩して、たとえば当院で使っているような光で硬化させるタイプの材料なら経年的な劣化はほとんどありません

ただ、このリベースにも限界があり、あまりにも合わない義歯の場合は新しく作るしかないときもあります。
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