犬の歯みがき
歯科医師という職業についていますのでやはりワンちゃんの歯磨きも気になってしまいます。
それでは、歯磨きのプロがその方法をお教えします。
磨き方は基本的には人間の場合のスクラビング法がお勧めです。
スクラビング法: 歯ブラシの毛先を歯の面に垂直に当てて、小刻みに振動させるように磨きます。人間の場合は一ヶ所につき30往復の振動ですが、犬の場合はじっとしているのは苦手ですから、5〜6往復が限度でしょう。毛先を歯と歯の間に割りこませるような感じでブラッシングしてください。歯ブラシの持ち方はペングリップ(ペンを持つような持ち方)でいいと思います。 

歯ブラシ: これはやはり
使い古しの歯ブラシで十分です。使い古した歯ブラシは大事にとっておきましょう。
犬は特に歯周病になりやすいようですので、
歯がぐらぐらになって抜けてしまわないようにしっかり歯磨きしましょう。
歯ブラシの持ち方とブラッシング法

ペングリップでいいと思います。
あまり力を入れ過ぎないよう軽くシャカシャカと磨きます。
一ヶ所につき5〜6往復振動させます。
毛先を歯と歯の間に入り込ませる感じで。

下の奥歯

下あごをおさえながらブラッシングします。
結構動くと思いますが、慣れれば大丈夫です。
上の奥歯

口角部をやや引っ張りながらブラッシングします。
上の前歯

前歯は口をあまり開かせなくともよいので比較的楽です。
ブラシは横に使います。
下の前歯

下あごの喉のあたり少しを引っ張り気味にするとやりやすいです。
歯ブラシ

使い古しの歯ブラシは大事にとって
おきましょう。
ブラッシング時かなり出血しますので、
衛生上、一回使ったら捨てたほうがいいと思います。
最後のうがいはもちろん犬には必要ありません。