「歯ぎしり」や「くいしばり」で起こる症状
寝ている間にブラキシズム(「歯ぎしり」や「くいしばり」)を行っている人は一晩に15分前後行っているといわれています。


両者の違いを簡単に説明すると、

歯ぎしり(グラインディング)
  上下の歯をすりあわせて音がでる

くいしばり(クレンチング)
  音は出さないが強く咬みしめる


病的なブラキシズムが及ぼす影響は

■歯肉がむずむずする
■歯がすりへってくる。痛みがでる
■歯肉が退縮(下がってくる)する。歯周組織にダメージがくる
■義歯や冠がこわれたり、外れたりする
■舌、頬の粘膜に歯の跡がつく
■歯槽骨(歯のまわりの顎の骨)の外骨症(膨隆)が発症する
■咬筋が肥大して、ときに顔貌まで変化する
■顎(あご)がこわばったり、疲労感、不快感がある
■肩こりが起こる
■顎関節症が起こる
■耳鳴りや耳痛が起こる
■顔、頭、くびに痛みが起こる
■ストレスを起こす
■睡眠障害を起こし、睡眠時無呼吸を発現しやすくなる

などがあげられます。


ブラキシズムの治療法は主に対症療法になります。
寝るときに歯にナイトガード(スプリントとも呼び、マウスピースのようなものです)を装着するスプリント療法が代表的なものです。

そのほか、自己暗示療法、薬物療法、行動療法、理学療法なども効果があがることがあります。
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