フィンランドの虫歯
キシリトールですっかり有名になったフィンランドですが、かつては世界有数の虫歯大国だったことはあまり知られていません。

1972年より、虫歯治療にかかる膨大な医療費をなんとかしようと、国をあげて虫歯予防に取り組みだしました。

口腔衛生指導食事指導フッ素塗布、そしてキシリトールガムが導入され、1991年には12歳児のDMF指数(虫歯の数、失った歯の数、治療した歯の数の合計)が1.2まで低下し、さらに1997年には3歳で0.2 6歳で0.2 12歳で1.1 と劇的に減少しました。

このなかでやはり注目すべきはキシリトールの虫歯予防効果でしょう。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌の増殖を抑制するキシリトールは安全性も高いことから、現在では世界中の歯科医師の推薦を受けるにいたっています。

しかし、キシリトールだけが虫歯減少の原動力になったわけではなく、さきに述べたようなフッ素塗布等の国をあげての取り組みが功を奏したといえるでしょう。

日本も参考にすべき点がたくさんあるのではないかと思います。
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