よく噛むことが、ボケを防ぐ
ものを噛む時には、耳の穴の1〜2cm前にある顎(あご)の関節を使って下の顎を動かします。

その顎の関節のそばには脳に血液を送り込んだり、古い血液を心臓に返す重要な血管があります。噛むことは、この顎の血管を動かし、脳に関係のある血管を刺激して、ポンプのように古い血液を心臓の方向に送り返したり、新しい血液を脳に送り込んだりして血液の循環を促します。

よく噛むことが脳の血液循環を促し、ボケの予防につながることになります。

また、歯とその下にある骨の間には歯根膜(しこんまく)というものがあります。
この歯根膜は咀嚼時のクッションの役割を果たすだけでなく、ものを食べた時にその硬さを計って脳に知らせる役目があり、美味しいという感覚に影響を与えます。食べものの美味しいという感覚は舌だけでなく、歯も伝えるというわけです。いわゆる歯ごたえですね。

ですから、一本でも多くの歯を残すことが、ものを美味しく食べる秘訣になります。
そして、歯がなくなると、食べものがまずくなり、食欲がなくなり、精神的な老化も進んでいくことになります。

む子は頭がよくなると言いますが、噛む人はボケないとも言えそうです。
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