入れ歯を飲み込んでしまったら
高齢者の方で義歯を飲み込んでしまう方がまれにいらっしゃいます。
たいていは歯の数が1〜3本くらいの小さな義歯で、総入れ歯などの大きな義歯ではあまりありません。

誤飲は多くの場合食事中に起こります。食べ物といっしょに飲み込んでしまうというパターンです。



誤飲は大きく分けて二つのルートをたどります。
■食堂→胃→腸といった消化管のルート。
■気管へ入り込むルート。

消化管のルートの場合はほとんどの場合2〜3日で外に排出されます。
レントゲンで消化管にひっかかっていないかを確認し、さらに体外に排出されたこともレントゲンで確認します。
誤飲した義歯の針金が粘膜を傷つけてしまうこともありますがまれです。

問題は気管に入った場合です。
この場合、むせたり咳き込んだりしますので、このことから気管に入ったことを予想することができます。
レントゲンで義歯の位置を確認し、気管の入っていることが確認されたら内視鏡を使って取り出します。
最悪の場合窒息する可能性もあるのでなるべくすみやかに処置する必要があります
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